皮膚科学から生まれたクリニーク
30年以上におよぶ研究について
皮膚科学から生まれたクリニーク
30年以上におよぶ研究について
クリニークの健康的な肌と過剰な色素沈着の関係についての研究は
1980年代初期に始まりました。

クリニークは、日本市場で
ブライトニングケア シリーズを展開した
先駆者的ブランドです。
明るく透明感のある
健康的な肌のために開発され、
誕生しました。
クリニークは、日本市場で
ブライトニングケア シリーズを展開した
先駆者的ブランドです。
明るく透明感のある
健康的な肌のために開発され、
誕生しました。


74% の日本人女性が、肌の色素沈着や
くすみ感に悩んでいます
- 45% シミ・そばかすが気になる
- 35% くすみ感やツヤの無さが気になる
- 19% 肌の黄味が気になる
- 14% 肌の色ムラが気になる
- *2020年7月21日~8月3日、18~70歳の日本人女性600名に行った消費者調査結果
74% の日本人女性が、肌の色素沈着や
くすみ感に悩んでいます
- 45% シミ・そばかすが気になる
- 35% くすみ感やツヤの無さが気になる
- 19% 肌の黄味が気になる
- 14% 肌の色ムラが気になる
- *2020年7月21日~8月3日、18~70歳の日本人女性600名に行った消費者調査結果
過剰な色素沈着が
起こる仕組み
過剰なメラニン生成の原因



クリニークの色素沈着改善に関する
多面的なアプローチ
クリニークの研究者たちは
様々な方法と自然由来の成分の最良のバランスを
考えながら、最適なアプローチを今日も探索しています。
その研究結果から得られた知見を
今後の製品開発に活かしています。
クリニークの色素沈着改善に関する
多面的なアプローチ
クリニークの研究者たちは
様々な方法と自然由来の成分の最良のバランスを
考えながら、最適なアプローチを今日も探索しています。
その研究結果から得られた知見を
今後の製品開発に活かしています。

- 肌表面のメラニンの塊(過剰な色素沈着)をいかに取り除くか
- 存在しているシミ・そばかすをいかに粉砕するか
- 肌を穏やかに整え、いかに過剰なメラニンの生成を防ぐか
- シミ・そばかすの元となる過剰なメラニン生成を
誘発する炎症や刺激から、いかに肌を守るか
クリニーク研究開発チームは、皮膚の色素沈着の改善を可能にするために、
多面的なアプローチを追求し続けています。
そのアプローチとは、既存の過剰なメラニンに対して剥離と分解を促進するだけでなく、
メラノサイト内で新しいメラニンを形成するチロシナーゼの活性を抑えることによって、
不要な供給源を効果的に断つというものです。
着目した成分について
過剰な色素沈着にアプローチする成分について
すでに沈着したメラニンを除去&分解
メラニンを含んだ肌表面の角質を除去
N-アセチル・グルコサミン:
古い角質の剥離を促し、キメの細かいなめらかな肌に整える作用のある成分のこと。
メラニンを分解
サルノコシカケ(ホウロクタケ属のキノコ)に含まれる酵素:
紫外線による日焼け(色素沈着)を低減させます。
新たなメラニン生成を抑制
過剰な色素沈着を防ぐ
1-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-3-(2,4-ジメトキシ-3-メチルフェニル)プロパン:
1000種類以上の自然由来の抽出物から発見した成分。新たなメラニン生成に関与するチロシナーゼと呼ばれる酵素の活性を効果的に抑え、メラニン生成を低減し、過剰な色素沈着を防ぎます。

クリニークでは、シミの元となる要因を考えて、
日々いくつもの成分を研究しています。
そのうちの1つが、日本産緑茶の中でも希少で貴重な品種の玉露です。3週間にわたって、日の当たらない影で育てた後、細心の注意をはらって収穫します。
玉露は、直射日光を避けることにより、葉の光合成速度を遅らせ、より高いレベルのカフェインと肌を穏やかに整えるテアニンを生成します。
クリニークでは、シミの元となる要因を考えて、
日々いくつもの成分を研究しています。
そのうちの1つが、日本産緑茶の中でも希少で貴重な品種の玉露です。3週間にわたって、日の当たらない影で育てた後、細心の注意をはらって収穫します。
玉露は、直射日光を避けることにより、葉の光合成速度を遅らせ、より高いレベルのカフェインと肌を穏やかに整えるテアニンを生成します。

アスコルビン酸グルコシド(ビタミンC誘導体)
メラニン合成を抑制する酵素チロシナーゼの生成を促進。
グリチルリチン酸ジカリウム
肌を穏やかに整え、肌荒れや日焼け後のほてりを防ぐ。
酢酸トコフェロール
外的刺激にさらされた後の肌荒れやほてりを防ぐ。
アスコルビン酸グルコシド(ビタミンC誘導体)
メラニン合成を抑制する酵素チロシナーゼの生成を促進。
グリチルリチン酸ジカリウム
肌を穏やかに整え、肌荒れや日焼け後のほてりを防ぐ。
酢酸トコフェロール
外的刺激にさらされた後の肌荒れやほてりを防ぐ。
クリニーク研究開発チーム、日本研究皮膚科学会にて、
独自の複合成分によるメラニンへの多面的アプローチを提唱
-
日本研究皮膚科学会
第46回年次学術大会・総会ランチョンセミナー5
2021年12月4日(土)

はじめに
ヒトの皮膚の表面(表皮)は角質層、顆粒層、有刺層、基底層で構成され、それら全体はケラチノサイト(角化細胞)と呼ばれます。その最下層にあたる基底層には、メラニンを生成するメラノサイトと呼ばれる色素細胞があります。メラニンは黒褐色の色素で、外的刺激から皮膚を守るための微小な保護膜(シールド)のような役割を果たします。代表的な刺激として挙げられる紫外線に皮膚が暴露されると、刺激を受けたメラノサイトがメラニンを生成し始めます(図1)。つまり、「メラノサイトはメラニンの生成工場」ともいえます。続いて、生成されたメラニンはメラノソームと呼ばれる袋状の細胞内の小器官(オルガネラ)によって角質層に運ばれます。つまり「メラノソームはメラニンを運ぶトラック」のような役割を果たしています。そしてメラニンは角質層に取り込まれ、貯蔵されます。このようにして、メラニンが皮膚に分布・拡散していき、シミやソバカス、あるいは皮膚のくすみとなっていきます。
はじめに
ヒトの皮膚の表面(表皮)は角質層、顆粒層、有刺層、基底層で構成され、それら全体はケラチノサイト(角化細胞)と呼ばれます。その最下層にあたる基底層には、メラニンを生成するメラノサイトと呼ばれる色素細胞があります。メラニンは黒褐色の色素で、外的刺激から皮膚を守るための微小な保護膜(シールド)のような役割を果たします。代表的な刺激として挙げられる紫外線に皮膚が暴露されると、刺激を受けたメラノサイトがメラニンを生成し始めます(図1)。つまり、「メラノサイトはメラニンの生成工場」ともいえます。続いて、生成されたメラニンはメラノソームと呼ばれる袋状の細胞内の小器官(オルガネラ)によって角質層に運ばれます。つまり「メラノソームはメラニンを運ぶトラック」のような役割を果たしています。そしてメラニンは角質層に取り込まれ、貯蔵されます。このようにして、メラニンが皮膚に分布・拡散していき、シミやソバカス、あるいは皮膚のくすみとなっていきます。
本セミナーでは、皮膚細胞におけるメラニンの生成・分布・拡散が
複合的なサイクルで様々な影響をもたらす一方で、
それが色素沈着の制御と改善の糸口(標的)になることが示されました。
メラニン形成とToll様受容体の関係性について
東北大学大学院医学系研究科 神経・感覚器病態学皮膚科学講座 准教授
山﨑 研志
ヒトの皮膚におけるメラニン形成を現実世界を例にして説明すれば、(図1)のような段階を経て、スムーズかつ効率よく進みます。すなわち、メラニンの工場に当たるメラノサイトではメラニンが必要量(適量)だけ産生され、それがメラノソーム(トラック)によって皮膚細胞に輸送され、それが望まれる量と望まれるスケジュールで皮膚細胞に届けられ、貯蔵されます。
さらに皮膚細胞におけるメラニン形成には、より特殊な各種細胞間の連携やシグナル伝達が関与しており、中でもToll様受容体*(TLRs)と呼ばれるタンパク質がメラニン生成のための重要な役割を果たしていることが、これまでの研究で明らかになりました。なお、ヒトの生体ではTLR1~TLR10までの10種類のTLRsが確認されていますが、メラニン生成や分布においてはTLR3がより密接に関与しています。私どもの検討では、TLR3がメラノソームの放出の増加に関与していることを確認しています(これは、メラニンを満載したトラックが工場を出発するイメージです)。このことは、メラノソームの輸送施設であるRab27Aが増加することで証明されます。こうした流れは基本的に、トラックを容易に工場から出発させ、スムーズに運搬できるようにしています。
TLR3はさらに、皮膚細胞(ケラチノサイト)におけるメラノソームの取り込み増加にも関与しています。これはTLR3が幅広く関与していますが、その過程ではRHOA とCDC42という2つのタンパクもその働きを助けています。すなわち、RHOA とCDC42は皮膚細胞におけるメラノソームの取り込みを支援しています(これは、メラノソームを運搬するトラックとその運搬物の受け取り施設への引き入れを促進するイメージです)。
TLRsは生体に侵入する病原体等を感知し、様々な免疫機能を誘導する生体防御機構と考えられています。その1つであるTRL3の働きには、生体内の様々な酵素や生理活性物質が関与していることもわかりつつあります。それらとの協働で、TLR3が紫外線などの外部刺激に反応するメラノサイトにも影響を与えるとすれば、TLR3へのアプローチが皮膚における過剰な色素沈着の改善や予防の糸口になる可能性があるのではないかと考えています。
- *Toll様受容体(TLRs):
動物の細胞表面にあるタンパク質。様々な病原体を感知して自然免疫(生体にすでに
備わっている一般の病原体を排除する免疫作用)を作動させる機能がある。
東北大学大学院医学系研究科
神経・感覚器病態学皮膚科学講座 准教授
山﨑 研志
過剰な色素沈着の多面的なアプローチ
クリニーク グローバル研究開発 エグゼクティブ ディレクター
トム・マモーン博士
すでに沈着したメラニンへの対応:
1)N-アセチル・グルコサミン
N-アセチル・グルコサミンは、すでに死滅した皮膚細胞の角質を自然なかたちで剥離します。それによって、皮膚に沈着したメラニンも落とすことができます。
2)一般的にサルノコシカケとして知られるホウロクタケ属のキノコに含まれる酵素
この酵素はメラニンを分解します。私たちは、この酵素を用いた溶剤が紫外線による日焼け、すなわち色素沈着を低減することを発見しました。
新たなメラニン生成の抑制:
1)1-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-3-(2,4-ジメトキシ-3-メチルフェニル)プロパン
私たちの研究開発チームが1000種類以上の自然由来の抽出物から発見した成分です。メラノサイトにおける新たなメラニン生成には、チロシナーゼと呼ばれる酵素が関与しています。この成分は、チロシナーゼの活性を効果的に抑えることでメラニン生成を低減し、過剰な色素沈着を防ぐのに優れた作用を発揮します。
多面的アプローチの検証:
私たちが開発した独自複合成分は、N-アセチル・グルコサミンとホウロクタケ属から抽出した酵素、そして1-(2,4-ジヒドロキシフェニル)-3-(2,4-ジメトキシ-3-メチルフェニル)プロパンの組み合わせが中心になります。ヒトの皮膚の培養細胞を用い、独自複合成分と、メラニンの除去や生成を抑制する成分としてすでに知られるトラネキサム酸やナイアシンアミド(ビタミンB3)と比較検証しました。その結果、トラネキサム酸やナイアシンアミドよりも、独自複合成分の色素沈着の改善効果のほうが統計学的にはるかに上回ることが明らかになりました。さらに臨床試験で示すように、独自複合成分は皮膚局所に過剰に沈着したメラニン色素を著明に減少させ、肌の明るさを取り戻すことが証明されました。
クリニーク グローバル研究開発
エグゼクティブ ディレクター
トム・マモーン博士
セミナーのまとめ
皮膚への様々な影響は、メラノサイトにおけるメラニンの生成を促し、メラノサイトからの輸送され、皮膚細胞に取り込まれることによってもたらされたものです。この流れをコントロールするための糸口は、角質除去や沈着したメラニンの希薄化にあります。こうして各段階のメラニンの動きや影響を研究することが、長年の重要課題である過剰な色素沈着などの問題に対する安全かつ有効な改善法をへの探求・発見につながっているのです。